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「This one, please.」

【序:運命の指先】

あの日、僕が震える指先で注文したのがもし他のものだったら、今のfealは存在していなかったかもしれない。

20数年前、オーストラリア。 留学したての僕の英語は、お世辞にも「喋れる」とは言えなかった。カフェのレジ前でメニューを解読する余裕なんてない。心細さと空腹が混ざり合う中、僕ができる唯一の意思表示。それが、ガラスケース越しに一番美味しそうに見えた「茶色い塊」を指差すことだった。 「This one, please.」 それが、僕とミートパイの、運命の出会いだった。


【破:3年間の日常と、空白の時間】

それから3年間。ミートパイは僕の日常になった。 特別なご馳走じゃない。でも、いつ、どこで食べても、確実にお腹と心を温めてくれる。その「気取らない豊かさ」は、僕の身体に深く刻み込まれた。 帰国後、僕は熊本で日常に戻った。 しばらくは、あのパイのことなんて忘れている時間もあったかもしれない。でも、記憶の火種は消えていなかった。


【急:あか牛との再会】

ある日、地元・熊本で「あか牛丼」を口にした。 その瞬間、身体中の細胞がざわついたのを覚えている。 脂の甘さに頼らない、肉本来の力強い旨み。噛み締めるほどに溢れる赤身のエネルギー。「……これだ。この肉なら、あの時のパイを超えられる」 あか牛は「地元産だから」選んだんじゃない。ミートパイという料理の構造を完成させるために、どうしても必要な**「機能的な必然」**だったんだ。


【結:名刺代わりの一品】

オーストラリアの太陽の下で出会った記憶と、熊本の大地が育んだあか牛。 その二つが僕の中で一本の線に繋がった時、fealのミートパイは生まれた。 今日、僕が厨房でパイを包むとき、指先に込めるのは単なるレシピじゃない。 あの日の心細かった自分を救ってくれた、あの温かさだ。


この「希望」を、あなたの食卓へ。

ここまで読んでいただいた通り、このパイは僕にとって、ただのメニューではありません。
20数年前、言葉の通じない異国で、心細かった僕を救い上げてくれた最初の「光」です。
あの時、僕の心に灯った、温かい衝撃。 それを少しも損なうことなく、今度はあなたの日常へお届けしたい。
その願いだけを込めて、今日も一つひとつ、丁寧に希望を包んでいます。
fealの原点であるこの味が、 あなたの日常を照らす、確かな「希望」になりますように。

料理王国100選|あか牛ミートパイ

この「希望」を、あなたの食卓へ。

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