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「三位一体の極致」

【序:空白の魚料理】

オーストラリアのパイ文化は深く、街の至る所にミートパイやチキンクリームパイがあふれていました。

けれど、ふと気づいたんです。「魚のパイ」が驚くほど少ないことに。 チキンはカレーやガパオなど、何にでも「変身」できる万能選手ですが、僕はもっとシンプルで、一口食べれば誰もが「ホッとする」ような、そんな魚のクリームパイを作りたいと、ずっとその構想を温めていました。


【破:小学生の記憶、レストランのスープ】

何を作ろうかと考えたとき、突然、深い霧が晴れるように思い出した景色がありました。 それは小学生の頃、家族で出かけたレストラン。 そこで出された、パイ生地で蓋をされた温かくて濃厚な「鮭のクリームスープ」。 家族の笑い声と、湯気と共に立ち上がる鮭の香り。あの時感じた、お腹の底から満たされるような幸福感――。
「あの味を、僕のパイの中に閉じ込めたい」 その瞬間、サーモンクリームパイの輪郭が決まりました。


【転:知床とオーストラリアの融合】

ベースにしたのは、北海道・知床産のこだわりの鮭のほぐし身。そこに3種のキノコと玉ねぎを合わせるという、これ以上ないほどシンプルな構成です。 しかし、自家製のベシャメルソースだけでは、僕が理想とする「あの記憶のコク」にはあと一歩届きませんでした。 そこで、投入したのが、僕のルーツでもあるオーストラリア産のクリームチーズでした。

鮭、キノコ、玉ねぎ、そしてチーズ。 それぞれの素材が手を取り合い、口の中でとろけ合う。 シンプルだからこそ誤魔化しのきかない、満足感のあるクリームパイが出来上がった瞬間でした。


【結:世界が認めた、三位一体の味】

このサーモンクリームパイは、ありがたいことに『料理王国100選 2026』に選出されました。 小学生の頃の僕が感じたあの「ホッとする幸せ」が、今の時代のお客様にも届いている。それは僕にとって、どんな賞よりも誇らしいことです。

大切な人と過ごすひとときに。 心まで温める、知床の恵みと記憶のコクをぜひお愉しみください。


そっと寄り添う温もり。

あの時、僕の体を芯から温めてくれた濃厚なコクと、 溢れるような旨味を、そのままサクサクの生地で包み込みました。
2026年、プロの料理人たちにも認められたこの一皿は、 頑張った自分へのご褒美であり、 大切な誰かと分け合いたい「充足」という名の希望です。
ひと口ごとに、あなたの心が やさしく、あたたかく、解き放たれますように。

料理王国100選|サーモンクリームパイ
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